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上出 英樹; 大島 宏之; 堺 公明; 森下 正樹
Handbook of Generation IV Nuclear Reactors, First Edition, p.283 - 307, 2016/00
本書は第4世代炉の世界における開発進捗をとりまとめ、2016年にハンドブックとして発行したもの。著者らは第11章としてナトリウム冷却高速炉の日本における開発状況を解説した。特にJapan sodium-cooled fast reactor (JSFR)の概念を中心に研究開発の成果と革新技術、東京電力福島第一原子力発電所事故を受けた安全性の強化の取組を示した。
古川 和男
原子力工業, 19(6), p.1 - 4, 1973/06
高速炉開発において何かトラブルが発見され判断に迷うことが起きるとするならば、一番気になるには既存技術関係よりNa技術特にナトリウム化学に関する面であろう。しかしそれに関する知識は余りに貧弱である。改善の一助として、その研究が困難(学問的困難と実験技術上の困難の両者がある)な理由に関する見解を紹介すると共に、その促進策の一部を提案した。次に、特に重要な非金属不純物挙動、質量移行現象、燃料物質とNaの共存性、新しい燃料形態、その他について、長期的にどのような事が問題となるか、その研究現状と共に考察を試みた。
古川 和男
配管と装置, 13(3), p.11 - 27, 1973/03
液体ナトリム用バルブは、ナトリウム機器、部品の中で最も開発が遅れているものであろう。その理由は、ナトリウム技術上の原理的難問を最も多くかかえこんでおるからであって、その主なるものは、(1)熱衛撃による歪み防止(カジリ、弁生ナトリウム漏洩)、(2)軸封方式の確立(ナトリム凝固軸封の困難)、(3)酸化され、また懸濁物をもったナトリウムによるトラブルの防止、完全なドレイン、(4)ナトリウムハンマ、振動、カジリ防止等である。これらはしばしばバルブ一般における要請と矛盾して、現実に洗練された設計は完成されていなかったといえる。ここでは、ナトリウム冷却炉における使用条件、開発実績、過去のトラブル等を紹介しつつ、今後の大型バルブの開発方向、新しく提案された設計などを示した。
古川 和男; 山本 研; 二瓶 勲
JAERI 1129, 27 Pages, 1967/03
液体Na loop技術および関連技術の初期開発成果のうち1965年末までの成果を報告した。まず、使用された3本の試験ループ-すなわち、腐食試験ループ,精製法試験ループ,およびmother and daughter試験ループ系-の概要と運転経験を述べた。Mother and daughter試験ループは、mother loopで純度管理された一定不純物濃度のNaを用いて、数本のdaughter test loopで各種の実験をおこなう構成のものであり、技術開発にきわめて有用であった。次にループ内Na用精製装置(cold trap,cold finger,hot trap)の開発結果および標準運転法を示した。1st modelのcold trap酸化物捕獲性能は酸化物として1.3kg/30lであり、これはさらに約3倍改善されうることが結論された。その改善策の一つは、温度分布の可変制御である。腐食試験および浸炭試験結果も報告した。